【日本史の勉強法】日本史をやるなら、まずこの教材を使え。『金谷の「なぜ」と「流れ」がわかる本』

日本史を勉強するなら、まずこの教材を使ってほしい。七色会に通う生徒からも大絶賛な参考書です。

金谷俊一郎先生の『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』シリーズです。

結論から言います。
日本史は、いきなり用語を丸暗記する科目ではありません。

一問一答を開いて、
「墾田永年私財法」
「御成敗式目」
「建武の新政」
「寛政の改革」
と、ひたすら用語を詰め込む。

これだけでは、なかなか頭に残りません。
先に必要なのは、
「なぜ、その出来事が起こったのか」
そして、
「その結果、次に何が起こったのか」
という、歴史の「なぜ」と「流れ」です。

日本史が覚えられない最大の理由

日本史が苦手な生徒を見ていると、知識を一つひとつバラバラに覚えています。
だから忘れます。
歴史は本来、全部つながっています。

  • ある問題が起こる。
  • その問題を解決するために人が動く。
  • 政策が行われる。
  • その結果、新しい問題が生まれる。
  • そして、また次の時代へ動いていく。

これが歴史です。

例えば、一つの事件について、

  • なぜ起こったのか。
  • 誰が動いたのか。
  • 何をしたのか。
  • その結果どうなったのか。
  • それが次の時代にどうつながったのか。

ここまで理解していれば、知識は単独ではなく「物語」として頭に残ります。
すると、新しい用語を覚えるときも、

「ああ、この流れの中に出てくる人物か」
「この政策があったから、次にこれが起こったのか」

と、すでに頭の中にある歴史の流れに知識を付け足せるようになります。

これが非常に強い。
日本史は、最初に知識を入れるための「骨組み」を作ることが重要です。

その骨組みを作る教材として非常に使いやすいのが、『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』です。

現在は「原始・古代史」「中世・近世史」「近現代史」「文化史」に加え、2026 年3 月にはシリーズ第5 弾となる「テーマ史」も刊行されています。

まずは「なぜ」と「流れ」を読む

使い方は難しくありません。
最初から細かいところまで暗記しようとしなくていい。

まず読みます。

普通に本を読むように読んでください。

「へえ、こういう理由で起こったんだ」
「だから次にこの事件が起こるのか」

この感覚を作ることが最初の目的です。
最初から100%覚えようとすると進みません。
まずは歴史全体の「あらすじ」を頭に入れる。
これで十分です。

学校の授業の予習にも使える

学校や予備校の授業と並行して使うのも非常におすすめです。
例えば次回の授業が鎌倉時代なら、授業前にその部分だけ読んでおく。
すると学校の先生が説明している内容が、

「あ、この話か」
となります。

全く知らない状態で授業を受けるのと、一度流れを知った状態で授業を受けるのでは、理解度が大きく変わります。


さらに授業後にもう一度読む。

すると今度は、
「先生が言っていたのはここか」
と知識がつながっていきます。

つまり、

①「なぜ」と「流れ」で予習
→②学校・予備校の授業
→③もう一度「なぜ」と「流れ」で復習
この使い方ができます。

定期テスト前に範囲を一気に読み直すのもいいでしょう。

一問一答は「流れ」を作った後にやる

ここが七色会として非常に伝えたいところです。
一問一答が悪いのではありません。
むしろ大学受験では、一問一答を使って細かな知識を増やしていくことは重要です。

ただし、
順番を間違えないこと。

いきなり一問一答だけをゴリゴリ暗記するのではなく、

  • 大きな流れを理解する
  • 一問一答で細部を埋める

この順番です。

東進ブックスでも『日本史一問一答【完全版】3rd edition』などが現在ラインナップされており、「なぜ」と「流れ」のシリーズと組み合わせて学習できます。

イメージとしては、
「なぜ」と「流れ」=骨格
一問一答=筋肉

です。

骨格がないところに、いきなり大量の知識を載せようとするから苦しくなります。

年号ではなく「年代」を意識する

もう一つ、日本史で重要なのが年代です。

ここでも、
年号を片っ端から丸暗記するという意味ではありません。
大切なのは、出来事の前後関係を明確にすること。

「この事件の翌年に何が起きたのか」
「この政策が行われた頃、外交では何が起きていたのか」
「この出来事より前なのか、後なのか」

こうした時間軸が頭の中にできると、日本史が一気につながります。
そのために使えるのが、
『「なぜ」と「流れ」でおぼえる日本史年代暗記』
です。現在も東進ブックスの日本史教材として刊行されています。

年号だけを孤立させて覚えるのではありません。
出来事と出来事を時間軸でつなぐ。
これを意識してください。

MARCH・関関同立、国公立を目指すなら「テーマ史」までやれ

そして、ある程度通史が完成してきた生徒にぜひ使ってほしいのが、
『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本 テーマ史』
です。

2026 年3 月に発売されたシリーズ第5 弾で、入試頻出の10 テーマを厳選して扱っています。東進ブックスも、これまでの「縦軸=通史」に「横軸=テーマ史」を掛け合わせることで、日本史の知識を立体的に整理する教材と位置づけています。

これが非常に重要です。
普通、日本史は、

  • 縄文
  • 弥生
  • 古墳
  • 奈良
  • 平安
  • 鎌倉
  • 室町
  • 江戸
  • 明治……

というように、時代順に学習します。

これは「縦」の勉強です。
ところが入試では、

  • 琉球・沖縄史
  • 北海道・東北史
  • 農業・工業史
  • 貨幣史
  • 税制史
  • 交通・物流史
  • 女性史
  • 社会運動史
  • 教育史
  • 法制史

など、一つのテーマを時代横断的に問われることがあります。
これが難しい。

例えば「女性史」と言われた瞬間に、

  • 古代の女性
  • 中世
  • 近世
  • 明治
  • 大正
  • 昭和

と、一つのテーマで歴史をつなげなければならない。

普段の通史学習だけでは、この整理が意外とできません。
だからテーマ史が効きます。

テーマ史は「知識を横につなげる」勉強

テーマ史を勉強すると、日本史の見え方が変わります。
それまで、
「鎌倉時代の知識」
「江戸時代の知識」
「明治時代の知識」

として別々に保存されていた知識が、
「税の歴史」
「交通の歴史」
「教育の歴史」

という別の切り口でつながり始めます。

これができると、日本史の理解が一段深くなります。

特にMARCH・関関同立などの私大上位、日本史で高得点を狙いたい生徒、そして国公立大学で記述・論述まで必要になる生徒には、通史を一通り仕上げた後に取り組んでほしい教材です。
テーマ史を読んだら「白紙に再現」するそして、読むだけで終わらせてはいけません。

テーマ史との相性が非常にいい勉強法があります。
白紙再現です。

A4 のコピー用紙を1 枚用意してください。
例えばテーマが「教育史」だったとします。
本を閉じて、

  • 古代
  • 中世
  • 近世
  • 近代
  • 現代

それぞれの時代で教育がどう変化したのか、自分の記憶だけで書いてみる。
完璧な文章を書く必要はありません。
キーワードと矢印で十分です。
書けなければ、その部分が自分の弱点です。

そこで再び教科書や『なぜと流れ』、一問一答に戻る。
読む
→閉じる
→白紙に再現する
→抜けているところを確認する
→もう一度再現する

ここまでやる。

ただ参考書を眺める学習から、
「自分の頭の中から歴史を取り出す学習」
に変えてください。

七色会おすすめの日本史学習ルート

日本史が苦手な生徒は、勉強する順番をシンプルにしてください。
①『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』で通史を理解する
まずは「なぜ起きたのか」「その後どうなったのか」を理解する。

②年代を意識する
出来事の前後関係を整理する。

③一問一答で知識量を増やす
人物・制度・用語・文化など、細かな知識を埋めていく。

④問題演習をする
共通テスト・私大・国公立、それぞれの形式に合わせて実戦演習。

⑤上位大学を目指すなら「テーマ史」
通史で作った縦の知識を、テーマという横軸でつなぎ直す。

⑥白紙に再現する
何も見ずに時系列・因果関係を説明できるところまで持っていく。
この流れです。

日本史は「暗記量」だけで勝負する科目ではない

日本史は確かに覚えることの多い科目です。
しかし、覚える前に理解する。
これを忘れないでください。

  • なぜこの事件が起こったのか。
  • なぜこの人物はこんな行動を取ったのか。
  • その結果、社会はどう変わったのか。
  • そして、その変化が次の時代にどうつながったのか。

そこが分かれば、歴史は単語の集合ではなくなります。
一本のストーリーになります。

ストーリーになれば、その周辺に細かな知識をどんどん付け加えていけます。

だから日本史学習を始めるなら、
いきなり一問一答を丸暗記するのではなく、まず「なぜ」と「流れ」を作る。

日本史が苦手な人ほど、ここから始めてください。

そして、MARCH・関関同立以上や国公立大学まで狙うのであれば、通史だけで満足しない。
テーマ史まで使って、知識を縦にも横にもつなげる。
ここまでいけば、日本史は単なる暗記科目ではなくなります。

「全部がつながって見える科目」になります。
日本史を本気で仕上げたいなら、このシリーズはぜひ一度使ってみてください。